理学療法の日

第3回「笑顔をあきらめない。」写真コンテスト(2015年)

理学療法とは、身体と心の両面から機能回復・維持を目的に行われる療法の一つです。さらに、日常生活改善するための指導や社会生活のための福祉用具、住宅環境、在宅ケアの調整なども含まれます。近年は、生活習慣病予防、介護予防などの予防医学に対しての助言など幅広い範囲で理学療法士が活動しています。

日本理学療法士協会は「笑顔をあきらめない。」をキャッチコピーに病気や加齢などの何らかの理由により、身体の障害や生活に支障が生じた場合、当事者やそのご家族がその人らしい生活が送れること、また、そのような地域社会を築くことを目指しています。

その思いや活動をより多くの方にご理解頂き、活動の輪が広がるように「笑顔をあきらめない。」公式写真コンテスト(2015年)を開催し、多くの皆様から「笑顔をあきらめない。」にまつわる作品のご応募をいただきました。厳重なる審査の結果、受賞作品が決定いたしましたので公開します。ご応募いただいた皆様、誠にありがとうございました。

選考結果

最優秀賞

作者:前田 憲男 様
テーマ:過去~現在~そして未来へ

患者さんの名前は野田賢吾さんです。
4歳から理学療法を目的で通院され、現在16歳になります。
この写真は賢吾さんが大好きな車が通った時に、満面の笑顔をみせてくれた瞬間のものです。この賢吾さんの笑顔を見ると私たちも笑顔になります。
賢吾さんは、サイトメガロウイルス感染症により身体に重度の障害を持っています。
リハビリテーションを始めた当初は医師からは歩けないと言われていましたが、今では手引き歩行が可能なまでになっています。
高校生活も残すところ2年となりました。
楽しく充実した学校生活を送り、そして卒業後、新たなスタートを切る賢吾さんをこれからも理学療法士としてしっかりとサポートしていきたいと思います。

優秀賞

作者:伊藤 純一 様
テーマ:また、笑顔で出掛けましょう。

俳句や絵画、裁縫など多趣味で旅行も大好きという素敵な方です。
今回の入院で体力が落ち、歩行もやっと屋内を歩行車で自立となりました。
また自分の足で外を歩き旅行に行きたい、まだまだ色々なことに挑戦したいとお話をされていました。
いつも笑顔でリハビリに臨んでおられ、そんな姿にこちらが元気をもらっています。この笑顔に応えることが自分達の役割だと改めて思いました。

作者:宮永 陽亮 様
テーマ:歩行訓練後に食堂でパシャリ!!

回復期リハビリ病棟に入院されている患者さん。
最近、車椅子から歩行器を使用しての移動にレベルアップしたばかり。
歩ける事の嬉しさと大切さを再実感しニコニコ上機嫌。
担当セラピストもつられて上機嫌。楽しくリハビリ出来ているのが伝われば嬉しいです。