理学療法の日

第4回「笑顔をあきらめない。」写真コンテスト(2016年)

理学療法とは、身体と心の両面から機能回復・維持を目的に行われる療法の一つです。さらに、日常生活改善するための指導や社会生活のための福祉用具、住宅環境、在宅ケアの調整なども含まれます。近年は、生活習慣病予防、介護予防などの予防医学に対しての助言など幅広い範囲で理学療法士が活動しています。

日本理学療法士協会は「笑顔をあきらめない。」をキャッチコピーに病気や加齢などの何らかの理由により、身体の障害や生活に支障が生じた場合、当事者やそのご家族がその人らしい生活が送れること、また、そのような地域社会を築くことを目指しています。

その思いや活動をより多くの方にご理解頂き、活動の輪が広がるように「笑顔をあきらめない。」公式写真コンテスト(2016年)を開催し、多くの皆様から「笑顔をあきらめない。」にまつわる作品のご応募をいただきました。厳重なる審査の結果、受賞作品が決定いたしましたので公開します。ご応募いただいた皆様、誠にありがとうございました。

選考結果

最優秀賞

作者:河合 成文 様
テーマ:僕が笑うと、みんな笑うんだよ

小児の訪問をしている中で、話されていた内容です。
「周りは、大変や、可愛そうという目で見られることが殆どです。でも、問題のない子育てはありません。
出生時から2年間NICUを通い、不安だらけの毎日を送っていました。
この子が、家に帰ってから、特に笑うようになり、逆に私たちが元気もらえているんです。」その言葉を聞き、食事もとれない、目も見えない、感染するといけないと外にも出る事が医師から止められており、24時間点滴で過ごしているなかで、その子の役目は、両親や、関わる周りの人たちを笑顔にしてくれていると実感しました。育児の新しい形が見えてくる作品でした。

優秀賞

作者:松元 澄夫 様
テーマ:春に誘われて

桜が満開の頃に、お婆さんと介護をしている娘さんに出会い、優しく声をかけている様子に感動して、撮影の許可をもらってシャッターを切った一枚です。
高齢者達が、四季の変わりゆく風景など楽しみに長生きしてほしいとおもいました。
高齢になると認知症や足腰が弱くなるので、できる限り外の空気に触れ、いつまでも健康で楽しい生活を送ってほしいと願います。
若者達と高齢者がよりそって生きていける世の中になってほしいものです。

作者:藤田 康孝 様
テーマ:動く。できる。もう一度。

脊髄梗塞によって対麻痺のある方です。
両側に長下肢装具を着用し、起立歩行の獲得に向けて理学療法に取り組んでいます。
ここのところ、うまくバランスを取れるようになってきており、患者さんも前向きに理学療法に取り組んでいます。
担当理学療法士もうまくサポートできており、2人の信頼関係が笑顔となって表れている姿がとても印象的な1枚です。
この笑顔が、心も体も、もう1度健康を取り戻す原動力となっています。