理学療法の日

第10回「笑顔をあきらめない。」写真コンテスト(2022年)

日本理学療法士協会は理学療法の日(7月17日)にちなみ、様々な広報活動を行っています。
そのひとつとして、本会のキャッチコピー「笑顔をあきらめない。」を冠した写真コンテストを開催しています。

応募作品の中から優秀作品が選出されましたので、発表します。
ご応募いただいた皆さま誠にありがとうございました。

選考結果

最優秀賞

写真 最優秀賞

タイトル:アリガト幸せな一日
作者:中野すみ子 様

私にとって孫は宝物です。
結婚式を沖縄で行うと聞いたときは、ぜひ行きたいと思いました。しかし、膝が前々から痛くて思うように歩けませんでした。そこでいつも通院している病院のお医者さんに相談したところ、「結婚式に間に合うように治してあげる」と力強い言葉をくださり、結婚式の二か月前に膝の手術を決意しました。
手術の後は想像していたよりも痛みが強く、こんなじゃとても式に間に合わないと思いました。けれどリハビリの先生も熱心に運動を指導してくださり、周りの支えもあって無事に結婚式に参加することができました。
沖縄のきれいな海と空のもと、孫のドレス姿をみれた時は色々と込み上げるものがあり、涙が止まりませんでした。親族からは主人の葬儀の時より泣いていたと笑われるくらいでした。
結婚式の日の夜、孫が「おばあちゃん、来てくれてありがとう」と言ってハグをしてくれました。参加できて本当に良かったです。

優秀賞

写真 優秀賞

タイトル:はじめてのひとり旅
作者:山村愛 様

「メグちゃん、リハビリの時間だよ。」毎朝、同じ時間にカーテンが開く。抗がん剤治療の真っ只中でも容赦ない。ベッド上でぐったりした私の足が先生の手によって勝手に動き出す。
(スパルタだ、鬼だ。)
気持ち悪さに耐えながら、そんなことばかり頭を巡る。23歳で右腸骨骨肉腫と診断。身体障害者になる自分を受け入れられないまま、手術で骨盤の1/3と中殿筋、小殿筋の一部を失った。立ち方のわからない自分に震えが止まらない。歩けない自分が悔しくて許せなかった。
リハビリのない日は先生に教えてもらったように一歩ずつ、声を殺して泣きながら階段を何往復もした。ついに歩けるようになったとき、自分事のように喜んでくれた先生とは、今でも友人のように仲が良い。
あれから18年、ひとりでは何も出来ないと思って生きてきてしまった私が、はじめてひとり旅に出た。自分の足で自由に歩き、美しい景色を見る。
生きるって最高だ。

写真 優秀賞

タイトル:リハビリ楽しい!
作者:工藤侑加 様

突然意識を失い、脳出血から脳ヘルニアで生死を彷徨い、救命優先のため左麻痺になった当時9歳の娘。一生車椅子であろうと絶望していた娘が、寝たきりの状態から座ることができることになり、立つことができるようになり、歩けるようになったあの日を忘れることはありません。
毎日、笑いの絶えない楽しいリハビリの時間が彼女を絶望の淵から救い、前向きにしてくれました。もしかしたら歩けるかもしれない。そう思わせてくださった療法士の先生方には感謝しかありません。
本当にありがとうございました。

佳作

写真 佳作

タイトル:まだ見ぬ未来へ
作者:細田祐美子 様

先天性心疾患で生まれ、何度も心臓手術をして、退院できたのは生後9ヶ月。
ベッド上での生活が長く、発達が遅れていました。
退院後は理学療法士さんにも手伝っていただき、少しずつ成長!
初めて歩き出した時の1枚です。
今ではお散歩が大好きで、毎日「外に行きたい!」とドアの前で待ち構えている程です。

写真 佳作

タイトル:投げキッスの練習
作者:丸山長寿園を応援し隊 様

奥様はご自宅で生活されており、ご主人は老人ホームに入居されています。奥様はご主人の事が大好きなのですが、なかなか面会できず寂しがっておられます。
そんな奥様に、次回逢えた時の為にと、ご主人は毎日スタッフと投げキッスの練習を行っています。不全麻痺なんか関係ありません、97歳になっても愛する女房の為ならえんやこらです!

写真 佳作

タイトル:骨は折れても心は折れず
作者:わんぱく母ちゃん 様

大腿骨を骨折した次男。祖母が【車いす次郎】と命名したレンタルの車いすを偉く気に入り乗りこなしていました。産まれたばかりの弟を膝に乗せると二人で上機嫌。家族の支え、保育園、お友達の温かい手にとても助けられ、親子共々、貴重な体験となりました。
今度お友達が怪我をした時は助けてあげようねと話していたところ、先日転んでひざを擦りむいたお友達に駆け寄り絆創膏を貼ってあげたんだと自慢げに話していました。

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