参議院選挙に向けた各政党の政策が示されました

7月10日投票の参議院選挙に向け、各党の政策が示されました。複数の政党において、リハビリテーションに関する政策が打ち出されており、リハビリテーションの分野に対する期待の大きさが読み取れます。

各政党の政策集等より、「リハビリテーション」「リハビリ」の文言が含まれた政策を抜粋してご紹介します。詳細については、各政党のホームページ等でご確認ください。

  • 自由民主党

    【令和4年政策パンフレット】
    充実した社会保障で、安心の土台を固める

    • 世界に冠たる国民皆保険を堅持しつつ、生涯を通じた健診(歯科を含む)、リハビリテー ションの充実など、予防医療や健康づくりを進めます。介護予防・介護休業の促進など 認知症対策を拡充します。

    【総合政策集2022 J-ファイル】
    348 「脳卒中」「心臓病」などの循環器疾患対策の充実

    日本の三大疾病となっている「心臓病」(心筋梗塞、心臓弁膜症など)や「脳卒中」(脳梗塞、くも膜下出血など)の克服に向けて、2018年に「脳卒中・循環器病対策基本法」を成立させ、2020年には本法に基づく「循環器病対策推進基本計画」を策定するなど、対策を加速・強化します。

    生活習慣や生活環境、健康状態を踏まえた「予防・早期発見対策」を推進します。
    居住する地域にかかわらず、格差なく適切なタイミングで最先端の医療を受けることができ、安心してリハビリ等の医療・福祉施設の利用を可能とする、地域の医療機能、施設・病院の整備による「医療の均てん化」を早急に実現していきます。

    355 リハビリテーションの提供体制強化と専門能力の向上

    誰もが安心し生き生きと生活できる社会を実現するため、自立支援に資する新たな訪問リハビリテーション提供体制の確立や通所施設におけるリハビリテーション専門職の配置を強化するほか、自立支援・重度化防止に向けて収集したデータに基づいてリハビリテーション提供体制を強化し、医療と介護で切れ目のない相互連携のあるチーム医療を推進するとともに、フレイル予防の観点から、地域において適切な運動等を指導、実施することにより、高齢者の障害予防と健康寿命の延伸を図ります。

    また、医療・介護をはじめとする多様な地域ニーズに応えうるリハビリテーション専門職の人材育成を目指して、より高度な大学・大学院での養成教育を推進し、その専門能力を現場で更に活用できる体制をつくります。

    364 運動器リハビリテーションの充実とロコモティブシンドローム(運動器症候群)の早期発見

    運動器の衰えにより、要支援・要介護となることを予防するため、医療における運動器リハビリテーションの充実を図ります。また、転倒・骨折・寝たきりのリスクが高くなるロコモティブシンドローム(ロコモ運動器症候群)該当者(予備軍を含め全国で推定4,700万人)を早期に発見し、リハビリテーションを指導することができるよう、運動器健診事業の導入を推進します。

    また、フレイル(身体的脆弱性、認知機能や社会的つながりの低下といった多面的な課題を抱える状態)やサルコペニア(高齢期にみられる骨格筋量の減少と筋力もしくは身体機能(歩行速度など)の低下が見られる状態)といった、高齢期の健康課題に対応するため、運動、口腔、栄養、社会参加といった、保健事業と介護予防を一体的に進めるなど、高齢期の健康づくり、介護予防を進めていきます。
    更に、疾病等の予防やフレイルに関する学校教育や国民に対する啓発活動を推進します。

    385「幸福社会」の実現

    高齢者者が幸せに年齢を重ねられるよう、年齢にかかわらず働き続けられる社会の構築、地域社会での活躍の場の創出を進め、社会の担い手として活躍できる「幸福社会」を実現します。

    ...(途中省略)...

    「シルバーリハビリ体操」等の住民参加・互助型の介護予防運動の普及

    ...(以降省略)...

  • 公明党

    【参院選政策集 Manifesto2022】
    4. 安心で質の高い医療提供体制の構築等

    公明党が主導した脳卒中・循環器病対策基本法に基づき、循環器病の予防を進めるとともに、循環器病を発症した疑いがある場合の搬送及び医療機関による受け入れを迅速かつ適切に実施します。また、脳卒中発症後4~5時間以内に専門病院でt-PA 療法(血栓を溶す薬を使って脳への血流を回復させる治療法)を受けることを含めて、循環器病患に対する良質かつ適切なリハビリテーションを含む医療を迅速に提供する体制を強化します。
    さらに、循環器病の予防、診断、治療、リハビリテーション等に係る研究等を推進します。

    5. 老後の安心のために

    認知症根本治療薬の開発・早期実用化や最先端の技術を活用した早期診断法の研究開発を進めるとともに、認知症の人の心身の特性に応じたリハビリや予防・介護方法に関する研究を進めるため、認知症研究開発費を大幅に拡充します。

  • 日本維新の会

    【政策提言 維新八策2022】
    194. 地域における医療と介護の切れ目ないサービス提供ができるよう、在宅医療・在宅介護の質・量を高め、初めて経験する人でも安心して使える地域包括ケアシステムを構築し、医療・リハビリ・介護・福祉の連携によるいのち輝く未来社会を実現します。

  • 国民民主党

    【政策パンフレット】
    「人づくり」こそ 国づくり

    6. 人生100年時代への対応

    予防医療・リハビリテーション・医療提供体制の充実

    健康寿命を延ばすため、予防医療やリハビリテーションを充実させます。また、医療従事者の長時間労働の是正、女性医療従事者の就業継続・再就業支援などにより、医師・看護師を確保します。さらに、医療現場における職種間の連携を強化することにより、質の高い医療を受けられるようにします。

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