厚生労働省へ国家試験に関する要望書を提出しました

2024年3月8日 (金)、本会は、厚生労働省医政局医事課課長宛てに、国家試験に関する要望書を提出しました。当日は、本会の教育担当である白石浩常務理事と日本作業療法士協会三澤一登副会長から、厚生労働省医政局医事課試験免許室 川畑測久室長へ要望書を手渡し、意見交換を行いました。

  • 要望1 合格率の変動について
    国家試験合格率が年度によって大きく変動しているため、適切な対応を検討いただきたいと要望しました。
  • 要望2 試験委員の選任について
    出題分野に対応した専門性を有する学識経験者を選任されるよう検討いただきたいと要望しました。
  • 要望3 部会等の設置について
    出題基準に対する出題実績、国家試験の出題範囲や難度ならびに問題の適切さ等を含め、出題委員会とは別の立場で継続的に議論する部会や機能を具体的に検討いただきたいと要望しました。

厚生労働省からは、国家試験の難易度によって人材の需給バランスを調整しようとしているといった意図は全くないこと、一定水準を満たすことを合格基準としていることについての説明がありました。一方、養成校などの教育機関からの視点と、職能的な視点では、合格率の変動に対する認識に違いが見られるなどの意見も出されました。また、試験委員選出の際には本会からの推薦を行うことなども検討されました。

厚生労働省も本会も、意見交換により相互の認識についての理解が深まり、教育現場での意見と職能的な立場からの意見など、さまざまな立場を含めて十分に検討する必要性が確認されました。引き続き具体的な改善策について、発展的な議論を続けてまいります。

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