理学療法の日

第14回「笑顔をあきらめない。」写真コンテスト(2026年)

日本理学療法士協会は理学療法の日(7月17日)にちなみ、様々な広報活動を行っています。
そのひとつとして、本会のキャッチコピー「笑顔をあきらめない。」を冠した写真コンテストを開催しています。

応募作品の中から優秀作品が選出されましたので、発表します。
写真に添えられたエピソードとともに、ぜひご覧ください。
ご応募いただいた皆さま誠にありがとうございました。

外部審査員 佐藤弘道さんによる全体講評

今回の写真コンテストでは、「理学療法の日」2026年度版ポスターでご協力いただいた"ひろみちお兄さん"こと、佐藤弘道さんにも審査いただきました。
佐藤弘道さんからの講評をご覧ください。

佐藤弘道さん全体講評

今回、このコンテストに初めて参加をさせていただき、写真を一枚一枚拝見し、それぞれのコメント全てに目を通させていただきました。
コメントを読んで涙があふれたり、思わずクスッと笑ったり、患者の立場になったり、また改めて理学療法士さんへの有難さを感じたり、色々な感情が生まれました。
私はひと一倍、健康には気を付けて生活をしていましたが、ある日突然「脊髄梗塞」という病に侵されて下半身麻痺になってしまいました。
病気になる前は健康が当たり前だと思っていました。病気になって笑顔を忘れていましたが、医療従事者の皆さん、家族、友人、ファンの皆さんのお陰で笑顔を取り戻すことが出来ました。笑顔や元気は人から与えられるものだと思うようになりました。
今回ご参加された皆さんの写真を見て、また笑顔をいただきました。ご参加された皆さん、ありがとうございました。私も「笑顔をあきらめない」で、今後も一人でも多くの方を笑顔にしたいと思います。
ただ、そこには理学療法士の皆さんの活躍があるからこそ、こうして私たちは私らしく活動が出来ています。私たち患者が理学療法士の皆さんに笑顔を届けることが出来るのは、ほんの少しの努力と結果です。
これからもお互いに笑顔が生まれるように、そして素敵な写真が残せるように、リハビリをされている皆さん、一緒に頑張りましょう!

選考結果

最優秀賞

写真 最優秀賞

タイトル:笑顔の挑戦
作者:鈴木大翔の母 様

車いすの息子にとって、3回目の参加となった地元開催の鶴ヶ城マラソン車いす1キロ。この日のために目標を掲げ、リハビリテーションに通いながら走ることをたくさん練習してきました。本番当日、沿道には地域に通う学校の友達がたくさんの応援にかけつけてくれ、息子が障がいを背負ってからずっと見守ってくれている心強い理学療法士さんたちが伴走者として近くで息子をサポートしてくれました。理学療法士さんの支えや、地域の友達、沢山の応援、それが息子にとって何よりの力となり、最後まで諦めずに走り抜くことができました。写真は走り終えた直後に撮った写真です。伴走してくれた理学療法士さんたちと撮った写真です。とても楽しそうな最高の笑顔です。みんなに支えられながら息子は地域の中で笑顔で生きています。
息子の挑戦を一緒に笑顔でたのしんでくれる大切な存在に感謝しています。

優秀賞

写真 優秀賞

タイトル:あの日を越えて、海へ
作者:菊地恵美子 様

暮れの12月29日、ダウン症候群のある息子は、サーフィン中にテトラポッドに吸い込まれ、鎖骨を骨折しました。痛みや恐怖、大切なサーフボードが真っ二つになった衝撃に、強い不安を抱えながら通院しました。そんな中、パラサーフィンの繋がりから、サーファーでもある理学療法士の方のスタジオへ通うことになりました。適切な専門性に加え、息子の特性に寄り添った丁寧なリハビリ内容でした。そして迎えたサーフィン再開の日。息子は、予想以上に美しいライディングを見せてくれました。その感動の中、その瞬間を見届けようと、その理学療法士の方がそっと海に来て下さっていたことを知りました。写真は、その感動的な再会の瞬間です。

写真 優秀賞

タイトル:娘と歩いたバージンロード
作者:角田幸一 様

突然の脳出血を発症して倒れて左半身マヒになった。病気入院などしたことがなかった。退院したが機能回復はなかった。自宅で訪問リハビリテーションを受けて2年が過ぎた。ある日、娘夫婦が来た。「パパ、どう?」「ああ、杖を突いて歩けるようになったよ。」「私達、結婚式を挙げたいの。」娘夫婦は、授かり婚であった。「パパとバージンロードを歩きたいのよ。」その言葉を、したためて来た。もう仮予約してきたそうだ。仕方なく承諾をした。理学療法士に相談した。「それは、おめでとうございます、その日に向けた訓練をしましょう。」女性の理学療法士が腰にシーツを巻いて、ドレスの裾をふまないように、腕を組んで歩く練習をした。その甲斐あって本番では、チャペルで、杖を使わず、約25mのバージンロードを歩けた。娘の目には涙が光っていた。片マヒ障がい者でも父親としての役目を果たせてよかった。リハビリテーションの大切さを感じた。

外部審査員賞

写真 外部審査員賞

タイトル:あの頃のまま
作者:松井遥 様

娘は6歳の時、原因不明の急性脳症により緊急搬送された後、最重度の障害が残りました。
それまでの日常が一変し、娘はこの先自分で歩くことも食べることも笑うことも恐らくないと医師から告げられました。
どん底が更に抜けるような感覚、今まで感じたことがない悲しみと苦しみの日々でした。
そんな中、娘の退院後、週に1度リハビリテーションに来てくれる理学療法士さんがいました。
これは、その理学療法士さんが持ってきてくれた小さな傘をくるくると回す姿を見て笑った娘の写真です。
娘の笑顔は、あの頃のままでした。
いつも優しく明るい笑顔で娘にふれてくれる理学療法士さんのおかげで、私たちは今も笑顔でいられています。

佐藤弘道さん 外部審査員賞へのコメント

外部審査委員賞コメント
家族にとって、自分の子どもの病気は代われるものであれば代わりたいという気持ちでいっぱいだったと思います。
親としては自分のせいで!とも考えたのではないでしょうか。そんな中で医師から告げられた一言は、私たちには想像も出来ないくらい辛かったと思います。
しかし、今回の写真は理学療法士さんの横でかわいらしくニコッと一緒に楽しそうに笑っている姿は家族の皆さまにも私たちにも未来を輝かせるステキな笑顔の一枚だと思いました。
その笑顔を生み出してくれた理学療法士さんの笑顔もステキだと思いました。

 

佳作

写真 佳作

タイトル:背中にも表れる笑顔
作者:奥村有梨沙 様

理学療法士とともに歩行練習。あまり多くは語らない利用者様ですが、リハビリテーションには意欲的な方で、この日も歩行練習を頑張ってくださっていました。
利用者様の後ろ姿からも笑顔がはっきりと表れており、理学療法士も自然と笑みがこぼれた瞬間です。

写真 佳作

タイトル:桜の下、胸を張って
作者:えみか 様

小学校の入学を楽しみにしていた娘。しかし入学式を前に、足が動かなくなり、長い入院生活が始まってしまいました。思うように動かない体。不安やさみしさに押しつぶされそうになりながらも、一時退院の許可が降りて入学式へ参加。家族や仲間、病院の方たちの応援に支えられ、前を向いています。学校生活が始まっても、できないことはたくさんあります。しかし娘のゆっくりでも前へ進む姿、ゆっくりでも胸を張る姿をみていると親として心の成長を嬉しく思います。

写真 佳作

タイトル:ひいおばあちゃんといっしょ
作者:のらくら様

ひいおばあちゃん92歳。ひ孫4歳。 独り暮らしの彼女の朝は、庭の畑を耕すことから始まる。「何でも食べましょ、よく噛んで」----。元気の秘訣として私が幼い頃から聞かされてきたその言葉を胸に、今日は畑の野菜でチャーハンを作り、三人で食卓を囲んだ。
先日、掃除中に転倒し背骨を圧迫骨折した彼女は、今も「いたい、いたい」とこぼしながら日々を過ごしている。けれど、医師の「いつも通りに」という言葉を守り、前を向く強さは変わらない。
その痛みを分かち合うように、子や孫、ひ孫が代わる代わる顔を見せにやってくる。時には近所のお友達たちが野菜のお礼にってお菓子などをお返しに持ってきては、お茶を飲みながら話に花を咲かせる。
この居間で積み重ねられてきた膨大な年月が、ひ孫の無垢な笑顔を連れて、また明るい時間を取り戻していく。おばあちゃんの言葉は、こうして次の世代へと美味しく、温かく繋がっていく。

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