【会員の皆様へ】理学療法士による事件報道について

2026年7月15日

理学療法士による事件報道について

公益社団法人日本理学療法士協会
会  長  斉藤 秀之

 2026年7月13日、理学療法士に刃物で刺されるなどして男女4名が搬送される事件が発生し、当該者が現行犯逮捕されたと報じられました。本事件により負傷された被害者の皆様をはじめ、恐怖と苦痛を受けられたすべての方々ならびにそのご家族に対し、心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早いご回復をお祈り申し上げます。

 医療・保健・福祉の専門職として、人の命と健康を守り、国民の皆様に安心を提供すべき立場にある理学療法士が、このような重大な事件を起こしたことは、誠に遺憾であり、本会としても極めて重く受け止めております。

 本事件に関する本会の姿勢と対応について、本会会員の皆様に対し、下記のとおり表明いたします。

1.関係機関への働きかけ
 当該者は本会会員ではないため、直接懲戒処分(除名等)を行う権限はありませんが、今後の捜査および司法手続の推移を注視するとともに、法令に基づく必要な対応が適切に講じられるよう、国家資格を所管する厚生労働省をはじめとする関係機関に対し、必要な対応を求めてまいります。

2.会員の皆様へのお願い
 会員の皆様におかれましては、今回の事件に動揺されている方も多いと思います。本会も日頃より患者・利用者のために懸命に業務に取り組んでいる理学療法士が所属する団体として、忸怩たる思いでいます。しかし、本件は理学療法士だから起きた事件ではありません。これまで同様、ご自身の業務に勤しんでいただくようお願いいたします。
 一方、国民の皆様から見れば、会員・非会員の区別なく、すべて同じ「理学療法士」です。もしご不安を感じている患者・利用者がいらっしゃれば、そのご不安を払しょくできるよう接遇いただければと思います。
 また、会員であろうとなかろうと、一人の理学療法士の不適切な行為が、全国の理学療法士が日々築き上げてきた信頼を一瞬にして損ない得るという危機感を共有してください。
 私たちは、患者・利用者とそのご家族の皆様や地域社会との信頼関係によって成り立つ専門職です。会員の皆様には、医療従事者としての高い倫理観と社会的責任を改めて胸に刻み、日々の行動、そして社会人としてのあり方を自ら律していただくようお願いいたします。

3.今後の取り組み
 本会は、理学療法士という国家資格に対する国民の信頼を回復するため、会員・非会員を問わず、理学療法士全体の資質向上と倫理教育の普及・啓発に努めてまいります。国民の皆様が安心してリハビリテーションを受けられる環境を守るため、組織を挙げて信頼回復と再発防止に全力で取り組んでまいります。

以上

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