2025年6月4日(水)、参議院議員会館(東京都)において、参議院自民党政策審議会が開催されました。
政策審議会では、複数回にわけて各種団体に対するヒアリングが行なわれており、第6回目となる今回は、本会のほか、日本看護協会、日本助産師会、日本訪問看護財団など9団体が参加しました。
古川俊治政策審議会長による挨拶の後、各団体から期待する政策等について説明し、質疑、意見交換が行われました。
本会からは斉藤秀之会長が「国民が期待する政策等における現状や課題について」と題して、以下4項目について説明しました。
- 春闘と同程度以上の賃上げの実現
- 資格取得後の研修・生涯学習の制度的支援
- 文書・記録業務負担の大幅削減とタスクシフト・シェアの推進
- リハビリテーション政策の総合的推進体制の確立
意見交換では、給与が低く、報酬をとるための書類作業が面倒であることが何年も同じように要望されているが進んでいないことから、骨太に向けて厚生労働省とも話して変えたいこと、訪問事業で移動時間が報酬に含まれないこと、呼吸リハビリテーションは継続することで効果が維持できるのに算定期間が短いこと、看護職もリハビリテーション専門職も幅広い分野で活動していることから、資質が大事であり、大学教育への転換が求められること、対象者が増える中で対応できる専門職が減っていくこと、予防が大事という時代に中心となって活動する専門職の雇用が持続可能となるように処遇改善を求めるなどの意見が述べられました。
本会は、引き続き政府ならびに関係省庁に対して現状と課題に関する提案や要望を行い、理学療法士の職域拡大や活用推進、処遇改善を図ってまいります。
冒頭あいさつを述べる古川俊治政策審議会長
現状と課題について説明する斉藤秀之会長
政策審議会を代表してあいさつを述べる田中昌史参議院議員
意見を述べる小川克巳参議院議員