自民党「予算・税制等に関する政策懇談会」に2025 年度補正予算および2026年度予算・税制改正に関する要望書を提出しました
2025年11月12日(水)に自由民主党団体総局厚生関係団体委員会・厚生労働部会「予算・税制等に関する政策懇談会」が自由民主党本部にて開催され、本会より2025年度補正穂予算および2026年度予算・税制改正に関する要望書を提出しました。
本会からは、斉藤秀之会長、佐々木嘉光副会長が出席し、本会の要望事項について、出席された自由民主党国会議員に説明しました。
【要望事項】
Ⅰ 予算に関する要望6項目(緊急重点要望2項目)
- 医療・介護・福祉における理学療法士の確実な処遇改善<緊急重点要望>
- 経済・物価動向等を踏まえた公定価格の引き上げ<緊急重点要望>
- 医療・介護保険財源の安定化に向けた理学療法提供体制の充実
- 国が認める登録理学療法士制度、認定・専門理学療法士制度の確立と社会保障に資する評価
- 施行から約60 年に及び改正されていない理学療法士の資格法の在り方に関する検討会の設置
- リハビリテーション課の新設とリハビリテーション政策を担う担当部局への理学療法士の配置
Ⅱ 税制に関する要望5項目(重点要望3項目)
- 医療従事者の処遇改善に向けた税制優遇措置の導入<重点要望>
- へき地でのサービス利用を支援する新たな税制措置<重点要望>
- 健康経営に資する企業への継続的な税制優遇措置の検討<重点要望>
- 医療・介護分野におけるDX推進への継続的な税制優遇措置
- 災害対応用機器の取得・維持に係る税制優遇措置の創設
要望書(添付資料)はこちらをご覧ください(PDF:2.78MB)
本会は「理学療法士の確実な処遇改善」として、トリプル改定より取り組まれたベースアップ施策は2年経っても達成されていないことを踏まえ、物価上昇を上回る賃上げのため、今年度補正予算での「真水」による抜本的な対策を行うことについて要望しました。
加えて、「公定価格の引き上げ」として、疾患別リハビリテーション料が導入から約20年間ほぼ変わっていないことについて問題提起し、全産業平均年収に近づく賃上げが実現できるよう、総合的に10%以上引き上げることを要望しました。
国会議員からは「介護・医療分野においては、要望というより怒りに強い印象であり、責任もって取り組むべき。」、「新総理のもと積極財政で期待感高まっているものの、十分な手当ができないとなった時、希望から絶望へと変わることで、大変な反動になることを肝に銘じるべき。」といった、政党としての危機感についても力強いご発言をいただきました。
本会は、引き続き政府与党ならびに関係省庁に対する要望活動を通じて、国民の医療・保健・福祉の増進と、理学療法の推進や充実、処遇改善などを働きかけてまいります。

リハ専門職の処遇について訴える斉藤秀之会長

議員発言を聞く佐々木嘉光副会長(手前)と小川克巳議員(奥中央)

会場の様子

