2025年5月14日(水)に自由民主党本部にて開催された「リハビリテーションを考える議員連盟」第11回総会の決議をふまえて、リハビリテーションを考える議員連盟(以下、「リハ議連」。)会長:鈴木俊一衆議院議員」より、以下の3大臣に決議文申し入れが行われました。
●財務大臣 加藤 勝信 大臣
手交:加藤 勝信 財務大臣(2025年5月29日提出)
●賃金向上・全世代型社会保障改革担当大臣 赤澤 亮正 大臣
手交:瀬戸 隆一 内閣府副大臣(同年5月29日提出)
●厚生労働大臣 福岡 資麿 大臣
手交:仁木 博文 厚生労働副大臣(同年5月29日提出)
「リハビリテーションを考える議員連盟」第11回総会についてはこちら
申し入れには、リハ議連会長をはじめ、理学療法士でもある田中昌史リハ議連事務局長など数多くの議員が参加しました。また、本会から斉藤秀之会長、佐々木嘉光副会長らが同行し、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士(以下、「3療法士」)について以下の要望が行われました。
【3大臣への要望事項】
- 春闘と同定度以上の賃上げの実現
- 訪問サービス提供体制の再構築と基盤強化
- 資格取得後の研修・生涯学習の制度的支援
- 文書・記録業務負担の大幅削減とタスク・シフト/シェアの推進
- リハビリテーション政策の総合的推進体制の確立
斉藤会長、佐々木副会長らは、加藤勝信財務大臣、瀬戸隆一内閣府副大臣、仁木博文厚生労働副大臣それぞれに理学療法士の現状ならびに申し入れ事項の重要性について説明し、日本作業療法士協会会長、日本言語聴覚士協会会長からもそれぞれ説明と要望が述べられました。
これに対し3省庁より、それぞれ以下のようなご発言をいただきました。
〇加藤 勝信 財務大臣
3療法士の皆さんをはじめとする医療専門職の皆様の処遇改善については、母体となる医療機関等の収益の課題も含めて、その必要性は重々承知をしている。医療の在り方と一緒に合わせて、しっかりと進めていきたい。
また、新たな地域医療構想においては、在宅に関わるところもある。訪問サービス提供体制についても、厚生労働省と連携をしながら取り組んでまいりたい。
〇瀬戸 隆一 内閣府副大臣
私は慢性の痛み対策議員連盟にも所属しており、これから3療法士の皆さんの力が必要になることを承知している。また、物価高騰により大変であるということも聞いており、賃金を上げなければならないと認識をしている。報酬改定の結果を精査するとともに、骨太の対応を含め、賃金の拡充に向けて、厚生労働省と調整をしながら5か年でしっかりと取り組んでまいりたい。
〇仁木 博文 厚生労働副大臣
私自身産婦人科医ではあり、訪問診療をしていた経験からも、国民のリハビリテーションを受けたいというニーズがあると思う。リハビリテーションは費用対効果も高い。賃上げは必要不可欠である。現状は賃金に地域格差があるため、地方から中央へ流れ込んでしまうことに対しても、賃上げは必要である。骨太の方針や中期改定など、処遇改善に対する対応が重要。訪問リハビリテーションは、回数、時間を含め、患者にとってはシームレスに提供されることが重要である。
加藤勝信財務大臣への要望書提出
(前列中央:加藤勝信財務大臣、後列左から4番目:斉藤会長、後列左から2番目:佐々木副会長)
瀬戸隆一内閣府副大臣への要望書提出
(左から5番目:瀬戸隆一内閣府副大臣、左から4番目:斉藤会長、右端:佐々木副会長)
瀬戸隆一内閣府副大臣に理学療法士の現状や申し入れ事項を説明する斉藤会長
仁木厚生労働副大臣への要望書提出
(右から5番目:仁木厚生労働副大臣、左から5番目:斉藤会長、左端:佐々木副会長)