理学療法が支える未来2030

2023年3月、本会は「理学療法が支える未来2030」を発行しました。
国民の皆さまが住み慣れた地域で暮らし続けるために、私たち理学療法士ができることを知っていただき、ご活用いただくために「2030年の国民の生きがいを支える理学療法士のビジョン」としてまとめました。
以下より電子データをダウンロードして、ご活用いただければ幸いです。

理学療法が支える未来2030表紙
理学療法が支える未来2030(PDF:675KB)
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2030年の日本では、社会構造の変化に伴い、さまざまな課題が生じると考えられています。

  • 「働き手の減少」

日本の経済成長を支える生産力をいかに確保していくか、長く健康に働ける環境をいかに作れるか。

  • 「独居高齢者の急増」

高齢者の地域や社会とのつながりをどのように維持していくか。

  • 「障がい者の社会参画浸透」

障がいの有無にかかわらず、いかに自らの意欲と能力を発揮して活躍できる社会を形成するか。

  • 「人生100年時代」

生きがいを持って幸せに生活するための支援をいかに行っていくか。

そのため、「2030年に国民の生きがいを支える理学療法士のビジョン」として、私たち理学療法士は、理学療法の知識・経験を活かして、以下の3つの社会の実現を目指します。

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  • 1.疾病・障がいとともに、安心・安全に暮らせる社会
    誰もが安心して、安全に暮らせる社会を目指します。
    万が一、病気になっても障がいが残っても、医療的な治療だけでなく、介護、福祉、教育、就労まで、回復段階やライフステージの様々な場面で、理学療法士が支えます。
    理学療法士は、子どもから高齢者まであらゆる世代を対象として、その人らしい生活ができるようにお手伝いします。
  • 2.心身ともに健やかに暮らせる社会
    誰もが心身ともに健やかで暮らせる社会を目指します。
    理学療法士は、病気やケガで、運動機能が低下したり、またその恐れがある方だけでなく、全ての皆様の健康増進を推進します。
    病気の発症や再発予防、日常生活の質を高めるための運動機能の維持向上、スポーツにおける傷害予防やパフォーマンス向上など、国民の健康寿命(日常生活に制限のない期間)の延伸を支援します。
    この中には、腰痛・転倒などの労働災害の防止に対して、理学療法の知識や経験を生かして、長く健康に働き続けられる社会を目指すことも含んでいます。
  • 3.国民が相互に支え合って、住みたい地域で人生を過ごせる社会
    公的な制度だけでなく、身近な地域の中での支えあいができる社会を目指します。
    住民の主体的・継続的な健康づくりの取り組みを理学療法の知識と経験で支えます。
    さらに地域の実情に応じた地域資源を活用したり、地域で活躍する他の専門職と連携し、より良い生活支援体制を目指します。
    それにより、職種を超えたつながりを強化し、地域課題の解決に向けて、地域コミュニティの活性化に繋げていきます。

理学療法士は、安心・安全な移動・歩く力を支援する専門家です。
社会生活の基盤になるだけでなく、心身の健康効果が期待できる安心・安全な移動・歩く力を主に支援することで、3つの社会の実現を目指し、2030年の国民の生きがいを支えます。

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