自由民主党厚生労働部会における「リハビリテーションに関する小委員会」(委員長=牧原秀樹衆議院議員)が、4月13日に自民党本部で開催されました。
2023年度第1回目の開催となる今回は、「全世代型社会保障における地域包括ケアの推進に向けたリハビリテーションの充実・強化」を主題として、6月頃に閣議決定される予定の骨太の方針2023に向けて開催されました。
当日は40名を超える国会議員が参加(代理含む)され、本会、日本作業療法士協会および日本言語聴覚士協会に対するヒアリングの後、質疑・応答がなされました。
本会から出席した斉藤秀之会長は以下の2点について現状を報告しました。
- 公的保険内に従事する理学療法士の処遇・労働環境の改善
- 予防・保健および公的保険外での理学療法士の活用
質疑・応答では、若手の人材が他分野へ流出する現状は問題であること、処遇・労働環境の改善や仕事の領域を広げることが人材確保につながり、ひいては社会保障費の削減や豊かな長寿社会の実現につながるなど、多くの議員から発言がありました。理学療法士議員である田中昌史事務局長代理も、「若い人が処遇や職域の問題でこの道を諦めたり、サービスの質を保証する研修から遠ざかることは、地域住民の皆さまの不利益につながる」と発言されました。
質疑・応答をうけて最後に牧原秀樹委員長から、「若い人も含めて皆様が将来に希望の持てる環境を作っていこうと思う」と決意を述べられて、本小委員会は閉会となりました。
今後、今回の内容をうけて、5月に小委員会でのとりまとめ案が協議・決定される予定です。
※骨太の方針(正式名称:経済財政運営と改革の基本方針)とは、政府の経済財政政策の基本方針を定めた文書のことで、年末の予算編成に向けた国の政策方針を示します。首相が議長を務める経済財政諮問会議で策定作業が進められ、毎年6月頃に閣議決定されます。

関係団体ヒアリングにて説明する斉藤会長

議員による質疑・応答の様子

質疑・応答をうけて発言する牧原秀樹委員長