グローバル化と理学療法

関連イニシアティブとアジア理学療法フォーラム

本会は、アジア諸国のユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)と健康・長寿の達成に向けた理学療法の人材育成を目指し、アジア健康構想などの国策との連携も視野に、国際的な活動を実施してきました。

特に2017年、2019年には、内閣官房健康医療戦略室の協力の下、アジア理学療法フォーラムをと開催し、アジアを中心とした国際社会において大きな役割を果たすことができました。その後も医療技術等国際展開推進事業の受託によるカンボジアの指導者育成や、「スマートシティ」における理学療法士の活用を視野にした活動など会員参加型の事業に取り組んでいます。

これらの活動を通して、わが国の医療・介護分野における先端技術とノウハウ、本会が持ちうる質の高い人材や教育コンテンツ、システムなどを融合して、アジア諸国における国際展開及び国際協力を通じ、国内での理学療法士のプレゼンス向上、予防・ヘルスケア逆輸入、国内の理学療法士のグローバリゼーション対応、他国・地域の理学療法士協会などとの関係醸成を目指しています。

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第4回アジア理学療法フォーラム 集合写真

2023年5月30日、本会は、内閣官房健康医療戦略室と共催で、「第4回アジア理学療法フォーラム」を対面開催いたしました。今回は、World Physiotherapy総会・学会がアラブ首長国連邦のドバイで開催されたのを機に、2019年の第2回開催以来4年ぶりの対面開催となりました。テーマを「Soft Infrastructure Development and Solidarity in Asian Physical Therapy」とし、健康長寿社会の形成に向けた取組みについて意見を交わしました。

韓国、フィリピン、シンガポールからは「Professional human resource development (HRD) for promoting Universal Health Coverage (UHC)」について、カンボジア、ベトナムからは「Beyond SDGs, Rehabilitation 2030」について、各国の状況を踏まえ講演いただきました。

2023年第4回アジア理学療法フォーラム報告書(PDF:5.6MB)

過去のアジア理学療法フォーラムの報告書

2017年第1回アジア理学療法フォーラム(PDF:2.3MB)
2019年第2回アジア理学療法フォーラム(PDF:2.9MB)
2021年第3回アジア理学療法フォーラム(PDF:3.4MB)

カンボジア人材育成事業

本会は、2019年から2022年の4年間、国立国際医療研究センターが実施する厚生労働省の医療技術等国際展開推進事業を受託し、カンボジアでリハビリテーション専門職人材育成支援を行ってきました。
カンボジアでは、生活習慣の変化に伴い、非感染性疾患が増加していますが、リハビリテーション専門職の人材不足で、社会復帰に至るまでのリハビリテーションが十分に提供されていません。

そこで、本会はカンボジア理学療法士協会、カンボジア健康科学大学と協働し、各分野の若手専門家を現地に派遣し、知識や技術指導、指導者育成を行ってきました。また、学士教育課程を設置し、カンボジア初の理学療法学士号取得者を輩出、修士課程に向けてワーキングプランを作成するなど、カンボジア国民の健康増進、公衆衛生へ貢献してきました。同時に、日本の若手専門家を派遣することで、理学療法士の活躍の場を広げることができました。
今後もカンボジア理学療法士協会、カンボジア健康科学大学と連携し、人材育成に努めてまいります。

2019年カンボジアにおける非感染性疾患に対するリハビリテーション 専門職人材育成の展開事業(911KB)
2020年カンボジアにおける非感染性疾患に対するリハビリテーション 専門職人材育成の展開事業(982KB)
2021年カンボジアにおける非感染性疾患に対するリハビリテーション 専門職人材育成の展開事業(1480KB)
2022年カンボジアにおける非感染性疾患に対するリハビリテーション 専門職人材育成の展開事業(1990KB)

※医療技術等国際展開推進事業について
医療技術等国際展開推進事業は、厚生労働省より委託された国立研究開発法人国立国際医療研究センターが主体となり実施されています。
日本の医療制度に関する知見・経験の共有、高品質かつ相手国のニーズに応える日本の医療製品・医療技術の国際展開を推進し、相手国の公衆衛生水準及び医療水準の向上に貢献、国際社会における日本の信頼を高め、日本及び相手国の双方にとって好循環をもたらすことを目的としています。

医療技術等国際展開推進事業(国立研究開発法人国立国際医療研究センターのページへ)

国際的な情報配信事業(日英)

「理学療法の可能性を、国内外にもっと知ってもらいたい」をコンセプトに、SNSなどを用いて日英で対外的な情報配信をしていく事業です。

一般国民のみならず、ポリシーメーカーや関連業界団体、市民社会などを含む国内外のあらゆる方々に対して、理学療法の国際的な情報や日本国内の動向などを多様なチャネルで配信することで、もっと色んな人に知ってもらいたい。理学療法をもっと身近に、その可能性や発展性を社会に広く知ってもらいたいと考えています。ぜひフォローしてください。

日本理学療法士協会 国際情報Facebook
日本理学療法士協会 国際情報Instagram
日本理学療法士協会 国際情報YouTube

オンライン言語交換事業

言語交換システム「JOPTEP」

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JOPTEP(JPTA Online Physical Therapist Exchange Program)はJPTA会員と海外の理学療法士がマッチングし、外部オンライン会議システムを使用して1対1での交流がオンライン上でできるシステムです。
システム管理のため月額を500円頂戴いたしますが、このような状況下でも海外PTと交流できる貴重な機会を皆さまにご提供できるかと思います。

最初の1か月間は無料となりますので、ぜひお試しください。

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JOPTEP How to join? What kind of service?

紹介動画をご覧いただけます。
(視聴時間 2分6秒)
(公開日:2022年10月24日)

会員限定コンテンツにJOPTEPへのリンクがございます。ぜひご利用ください!
詳細は「会員限定コンテンツ」をご覧ください。
JOPTEPについてはこちら(会員限定コンテンツ)

※マイページログインID・パスワードを忘れた方はこちら

Global Café

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「Global Caféとは」

概要
・月に2回、海外で活動するPTのキャリア形成と海外のPTと情報交換する場を交互に設けます。
・ゲストからトピックスを提供していただき、質疑応答や意見交換をメインに行います。

目的
1つ目、日本人PTの英語学習のきっかけとなること。
2つ目、キャリア形成のための情報を得ること。
3つ目、国際的な活動に興味のある日本人PT同士の交流や海外PTとの交流。

※国際的な活動に興味がある日本人PTや海外PTの交流を目的としたカジュアルなイベントです。

今後の予定

【第44回 カンボジア編(英語回)】募集中
日時:2024年4月26日(金) 7:00pm~8:30pm(日本時間)
方法:オンライン
参加費:無料
ゲスト:片山 文香 氏/Keng Chanveasna 氏(Sunrise Japan Hospital, Cambodia)
トピックス:「Physical Therapy situation in Cambodia and activities at Sunrise Japan Hospital」
参加申込:第44回Global Cafe参加申込フォーム(Google Form)
※申込期限:2024年4月25日(木)

【第45回 国際活動編(日本語回)】募集中
日時:2024年5月10日(金) 8:00pm~9:30pm(日本時間)
方法:オンライン
参加費:無料
ゲスト:水家 健太郎
トピックス:「国際活動への想い~国際緊急援助隊(JDR)の経験から~」
参加申込:第45回Global Cafe参加申込フォーム(Google Form)
※申込期限:2024年5月9日(木)

※ZOOMリンクをイベント当日の正午頃を目安にご登録のメールアドレスに送付いたします。
※100名の定員になり次第締め切ります。

【第43回 カンボジア編(日本語回)】終了
日時:2024年4月12日(金) 8:00pm~9:30pm(日本時間)
ゲスト:大室 和也 氏
トピックス:「カンボジアでの支援活動と生活」

【第42回 学生国際交流編(英語回)】終了
日時:2024年3月15日(金) 8:00pm~9:30pm(日本時間)
ゲスト:Mr. Erick Christian 氏(アジア理学療法学生協会代表)
トピックス:「Trend of Indonesian PT and Activities of Asia Physical Therapy Student Association (APTSA)
(インドネシア理学療法のトレンドとアジア理学療法学生協会の活動)

過去(第1回から第41回)のGlobal Caféのポスターはこちら(PDF:5,662KB)

海外PTや海外PT養成校学生の施設見学又は臨床実習受け入れについてのアンケート調査

本会では、ここ数年、海外の理学療法士や理学療法士養成校に通う学生から日本の病院/施設の見学や研修へ参加したいとの希望のお問い合わせが増えてきております。
日本理学療法士協会としては医療施設や教育機関での受け入れを支援する取り組みについて検討をしたいと考えております。
そこで海外からの実習・見学等の受け入れ状況を把握すべく、医療機関および介護、福祉、訪問看護ステーションなどの施設に加え、大学などの教育機関も対象にアンケート調査を実施いたしました。

回答期間:2023 年 9 月 4 日~2023 年 10 月 15 日
方法:メールにてアンケートフォーム(Google Form)を配信
対象:施設代表者 (20,234 人、教育機関等も含む)
回答数:544 (回答率:2.6%)

海外PTや海外PT養成校学生の施設見学又は臨床実習受け入れについてのアンケート調査結果(769KB)

グローバル社会における理学療法士の活躍に資する事例紹介

5つの都道府県理学療法士会より、ヘルスケア、スポーツ領域における国際的な事例、海外との学会連携など国際的な活動をご紹介いただきました。どんな活動をしているのか、どのように運営したかなど、「報告書」や「報告スライド」をマイページにて公開しています。グローバル化が進む社会の中で、理学療法士が将来においても持続的に活躍できる仕組み作りの一環として、他の都道府県理学療法士会にも参考にしていただき、全国に国際的な活動を推進していきたいと思います。


各事例についての事業報告書、報告スライドは、会員マイページより閲覧可能です。

グローバル社会における理学療法士の活躍に資する事例紹介報告書・報告スライド(会員限定コンテンツ)

※マイページログインID・パスワードを忘れた方はこちら

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