自由民主党厚生労働部会 第2回「リハビリテーションに関する小委員会」を開催

2022年3月3日
JPTA NEWS on-line

リハビリテーション医療の現状と課題について議論

自由民主党厚生労働部会「リハビリテーションに関する小委員会」は、3月2日に第2回目となる会議を開催しました。当日は、約50名もの国会議員の皆さまの参加があり、前回を超える盛会となりました。

第2回リハビリテーションに関する小委員会の様子

第2回リハビリテーションに関する小委員会の様子

今回の議事は「医療領域の課題について」と題され、急性期・回復期・慢性期それぞれの領域におけるリハビリテーション医療の現状と課題について、有識者の方から説明があった後、意見交換が行われました。

急性期リハビリテーションについて田島文博 和歌山県立医科大学リハビリテーション科教授からは、現在取り組みを進めているプロリハ(Physiatrist and Registered therapist Operating Rehabilitation, PROr)に関する説明がありました。発症早期からのリハビリテーション介入は寝たきりの減少のみならず、医療費の削減にも寄与することが、一市町村の検証結果を踏まえて報告されました。

医療法人社団輝生会 水間正澄理事長は、回復期リハビリテーション病棟の理学療法士、作業療法士、言語聴覚士に今後求められるものとして、重症患者増加に対応できる医療知識、先端技術の習得、業務の多様化に対応するためのマネジメント能力、教育指導能力を挙げました。

また、慢性期のリハビリテーション医療について、日本慢性期医療協会 武久洋三会長は単位に縛られない自由な体制のもとでリハビリテーションを提供する仕組みが必要であることを訴えました。

意見交換の場では、医療の現場にもっとリハビリテーションを導入すべきとの意見やリハビリテーション専門職の処遇改善にも目を向けるべきであるとの意見、また、医学部教育におけるリハビリテーション医学講座の開設を推進してほしいとの意見が上がりました。

本会の組織代表である小川克巳参議院議員が委員長を務めるリハビリテーションに関する小委員会。今後も理学療法における政策課題の解決を目指し、議論が進められていく予定です。

発言する小川克巳参議院議員(リハビリテーションに関する小委員会 委員長)

発言する小川克巳参議院議員(リハビリテーションに関する小委員会 委員長)

理学療法士の日々の活動の重要性を伝え、国民の皆さまの健康と理学療法士の働く場所を守るために政治活動があることを、理学療法士の皆さまにぜひ知っていただければと思います。

第1回のリハビリテーションに関する小委員会の様子もJPTA NEWS on-lineにて紹介しています。こちらも併せてご覧ください。

https://www.japanpt.or.jp/info/20220210_227.html

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