「急成長するカンボジアのパラスポーツ最前線へ」―国境を越えて拓く、理学療法士の専門性と可能性―

2027年2月からのJICA民間連携事業における協力隊長期派遣募集に向けて、現地の最前線で活躍する本会会員のリアルな姿をお届けします。

今回お話を伺ったのは、2026年度9次隊としてカンボジアに派遣されている宮下啓介さん。国立障がい者センター(NCPWD Techo Sen)を拠点に、パラスポーツ代表選手たちのサポートに奮闘する宮下さんに、現場での活動や生活、そして理学療法士として感じるやりがいについて語っていただきました。

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Q1. カンボジアでの活動内容と、理学療法士としての専門性の活かし方を教えてください。
宮下さん:カンボジアでは今、パラスポーツが素晴らしいスピードで発展しています。私の主な役割は、現地の理学療法士とともに代表選手の身体の不調に対する評価やコンディショニング、セルフケアの指導、ウォーミングアップ/クーリングダウン・トレーニングメニューの考案・指導を行うことです。

現地では「理学療法=マッサージ」と誤認されている場面も少なくありません。そのため、単なる一時的なケアにとどまらず、体力測定の実施やデータに基づくトレーニング改善案の提示などを通したコミュニケーションから、「病気や障がいを持つ方々、アスリートが自立し、健康になるための手助けをする専門職」としての理学療法の価値を現地スタッフと一緒に伝えています。

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Q2.
現地でのコミュニケーションや生活環境はいかがですか?
宮下さん:派遣前は不安もありましたが、現地のスタッフや選手たちは本当に温かく迎え入れてくれました。昼食は毎日スタッフの皆さんと一緒に食べています。現地の方の手作り料理はとても美味しいです。「たくさん食べなさい!」と笑顔でおかわりを勧められるなど、現地のスタッフの皆さんはおもてなしの心にあふれています。

言語面でも、拙いクメール語でやりとりを重ねる中で、お互いの人となりを理解し合えるようになり、徐々に信頼関係が深まっていきました。選手たちから「日本語も教えてほしい」と言われ、言葉を教え合うなど、日々の温かい交流が活動の大きな糧になっています。

Q3. 活動を通じて感じる「理学療法士としてのやりがい」とは?
宮下さん:パラスポーツは、障がいを持つ方々が仲間と出会い、夢ややりがいを見つけ、社会に参加する大きなきっかけを提供できるものだと日々実感しています。

一国のパラスポーツ代表選手たちが成長していく姿を一番近くで支えられるのは、非常に光栄で誇らしい瞬間です。PTとして彼らの生活の質(QOL)向上やカンボジアにおける社会的包摂(Social Inclusion)の推進に貢献していきたいと思っています。

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Q4.
応募を考えている会員の皆さんへメッセージをお願いします。
宮下さん:カンボジア国立障がい者センターでの協力隊活動は、間違いなく理学療法士としての視野を広げ、より社会に貢献できる人材となるための経験を提供してくれます。

現地での活動や生活には不安がつきものですが、カンボジアには比較的多くの日本人もいますし、想像以上に周囲のサポートがあり、安心して生活・活動できる環境が整っています。理学療法士の専門性を世界で活かし、人々の人生を豊かにする経験に、ぜひ一歩を踏み出してみませんか?


なお、宮下さんが派遣されている国立障がい者センター(NCPWD Techo Sen)への一般短期派遣(約11か月)の募集が、10月6日(火)から開始される予定です。

ご興味を持った方はJICA海外協力隊のホームページから募集情報をご覧ください。

【関連リンク】
・宮下さんの詳しい活動の様子は、JICA海外協力隊「世界日記」でも公開されています。
・国際関連の情報にご興味をお持ちの方は、ぜひ「人材バンク」にご登録ください。ご登録いただいた方には、関連情報を随時お届けいたします。

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