自由民主党厚生労働部会第5回リハビリテーションに関する小委員会(委員長=小川克巳参議院議員:本会理事)が、4月20日に開催されました。
今回は「教育課程に関する課題について」、「理学療法士資格法と関係法規について」という二つの側面に関し、専門家からのヒアリングがおこなわれました。
第5回 リハビリテーションに関する小委員会の様子
渋谷健司氏(東京財団政策研究所)は、教育課程に関する課題について、厚生労働省 新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会(2016年)での議論をもとに、タスクシフト/シェア推進の観点からも、理学療法士を含めた医療関係職種がより専門性を活かせるよう、それぞれの業務範囲を見直す必要があり、そのためには専門教育における質や量の充実が不可欠であると話しました。
小西知世氏(明治大学法学部)は、医事法学を専門とする立場から、理学療法士の資格法は50年以上改定が行われておらず、現在の理学療法士業務の実態と解離が生じているのではないかと疑問を呈し、さまざまな解決方法を視野に入れて検討していく必要性があることを示唆しました。
本委員会は、4月27日に第6回が開催され、中間とりまとめ案が示される予定です。
過去のリハビリテーションに関する小委員会の様子もJPTA NEWS on-lineにて紹介しています。こちらも併せてご覧ください。
- 第1回「わが国リハビリテーションと専門職の現状と課題について」
https://www.japanpt.or.jp/info/20220210_227.html - 第2回「医療領域の課題について」
https://www.japanpt.or.jp/info/20220303_264.html - 第3回「介護領域の課題について」
https://www.japanpt.or.jp/info/20220310_394.html - 第4回「予防領域の課題について」
https://www.japanpt.or.jp/info/20220325_409.html